今日の気分は
「子育て応援」的な気分であります。
見える山間の方が雪雲に包まれている、寒い寒い陸前高田市であります。
これから冬休みに突入。
ということは、親にとって、普段以上にわが子と接することができる「幸せな時間」の到来であります。
親として、こんな嬉しいことはありませんよね。
そんなお父さん、お母さんに、
今日はちょっとばかり「耳の痛い話」となるかもしれません。
ここ数年、よくこんなことを耳にするのです。
・小学校の1年生、年々、行動に落ち着きがなくなってきているなぁ…。
・友達との関係が上手に作れず、ちょっとのことですぐに相手とぶつかり、トラブルになってしまうだよね…。
ここに一つの調査データがあります。
それは、国が毎年実施している「問題行動調査」というもので、毎年、その結果も公表されています。
その平成30年度の調査結果のうち、学校での「暴力行為」の件数を見てみると、
◇ 小学校 36,536 件（前年度28,315 件）
◇ 中学校 29,320 件（前年度28,702 件）
◇ 高等学校 7,084 件（前年度6,308 件）
となっており、それぞれの校種で増加。特に、小学校で「激増」なのです。
小学校のこの件数は、高校の「5.2倍」にも及んでいるという、何ともショッキングな結果でもあります。（これは国の調査なので、ある程度大きな事案が件数として報告されますが、小さなトラブルを数えたらこんなものではないように思います。）
ちょっと前までは、中学校の件数が「断トツ」であったのに、一体、今の小学校では何が起きているのか…。
「暴力」や「暴れる」とは、間違いなく「心」が作用している。
ですので、この調査結果から透けて見えてくるものは、
"「衝動」をコントロールする力が低下している多くの小学生たちの姿 "であります。
もっとシンプルに言えば、
我慢できない、自分の思い通りにならないとすぐふてくされる、すぐキレル、自己中で、わがままをわがままとも思わない、そんな姿とでもなりましょうか。
こんな傾向、とっても残念でなりません…。
皆さんの周りにいる子どもたちは、どうですか？
「日本の教育」（家庭教育も含む）のことを少しだけ考えてみると、かなり前から、「褒めて育てよ」という言葉があり、私は、その考え方には諸手を挙げて賛成なのであります。
ただ、この言葉は、何でもかんでも「褒めればいい」ということではなく、ダメなものはダメとしっかりと教えつつ、基本的には、がんばったことを「褒めて（認めて）伸ばそうよ」ということだと思うのです。
人って、不思議なもので、褒められてばかり育てられると、ちょっと否定されたり、ちょっとの困難と向き合った時、すぐに心が折れて、フリーズするか、逃げ出すか、無気力になるか、はたまた、時に衝動的な行動（攻撃も含む）に出てしまうこともある…、のだそうです。
普段から、褒めようとするあまり、腫れ物に触るがごとくの子育てをしている親はいないと思いますが、叱ることも時に必要なことであり、叱ることに「臆病」にならないでくれたらなぁ〜と、そんなことも思ってしまいます。それは、親も先生も同様。
我慢や、ものの道理、生き方は、大人が教えてあげなければなりませんものね。
ポジティブ体験ばかりさせるのではなく、時に、ネガティブな体験も必要であり、
叱られることで体得する「生きた価値観」というものは大人になっても心に宿り、残ります。
昔、会津藩に「什の掟」（じゅうのおきて）というものがあり、これは、藩士の子どもたちの教育に用いられたものだそうですが、（今の時代にそぐわないものもありますが、至ってシンプル。詳しくはネットで検索してみてください。）
その掟の結びの言葉は、
「ならぬことはならぬものです」
どうぞ、素敵な子育てをなさってくださいね。
どの子も、明るく「わが未来」を歩けますように…。
本日は、「子育て応援」のつもりで書きました。
が、もし、不快な思いをされたり、「説教」モードに聞こえたのなら、
ごめんなさい…。
（つぶやき）
本日は月一の「通院日」。12/1のブログに書いた「微笑みの診察室」の続編でありました。あれだけの「決意」をして臨んだこの一ヶ月。結果は、「血糖値」やや下降！私は胸を張って病院を後にしたのであります。「な〜んだ、やればできるじゃん！自分。」と、かなり低レベルな高自己評価なのであります。今夜は、あっ、今夜だけは、大好きな「炭水化物」三昧とします！（本当に今夜だけです。）
