♯その日の気分

♪ お気楽・徒然・心のままに ♪

3.12 規模が縮小だからこそ、思いは増幅で!

今日も、こんな青空広がる陸前高田市です。

 

昨日は、静かに一日を過ごしました。

心は、何とも微妙な感じではありましたけど。

 

そんな中、

広島県のある中学校の校長先生から一通のメールが届いたのです。

卒業式を無事終えましたと。

 

新型コロナウイルス対応の関係で、

時間と規模を縮小しての式であったようでありますが、

校長先生が大切にしておられることは省くことなく、

生徒、先生方、保護者の心が通い合う、そんな素敵な卒業式であったようです。

 

校長先生の願いとは、

◆ 卒業証書は、三年間頑張った証として、卒業生一人ひとりに自分の手で受け取ってほしい。

◆ 生徒が主役である送辞、答辞は、必ず式に盛り込む。

この二つであり、

在校生や来賓の出席を見合わせた上で、式を行ったようであります。

 

卒業生の答辞では、

「・・・略・・・今回の卒業式を保護者の皆さんは、もしかしたら「かわいそう」と思ってくれているのかもしれません。でも、私たちは大丈夫です。・・・略・・・。」

こんなことも話したようであり、

校長先生は、心救われたような気持ちになったとのことでありました。

 

そして、そのメールは、こんな風に結んであったのです。

" 私たち教職員は、いつも子ども達に助けられていることを改めて感じたのです。卒業生たちには、「素晴らしい卒業式を、ありがとう。」と、こちらの方が感謝しているのです。今回のことも含めて、やはり大切なことは、「生徒と先生」という繋がりだけではなく、「人と人」としての心の繋がりなのだと、改めて、感じたところです。"

 

こんな文面から、

生徒も親も、そして、先生方も、同じような心で、

大きな感動に包まれた式だったのだろうな…と、そんなことを感じたのです。

 

学校って、変に「横並び」が好きな組織かもしれません。

 コロナの関係での「縮小卒業式」、

卒業証書授与は「代表受領」にする学校が多いと聞くと、どこかそれに準じてしまう。

けれど、今回の場合、

「感染を拡大させない」、そのための配慮と、

「縮小開催」という部分は横並びにしたとしても、

式の中身については、

その学校の先生方や生徒たちがこれまで大切にしてきた営み、願いや思い、

そんなものを織り込んだものにしていっていいのだと思いますし、

学校ごとに違っていていいのだと思うのです。

「大切なものは何か?」っていうことなのかもしれません。

 

だって、彼らの最後のシーンでもあり、

彼らの、生涯で一度きり、義務教育最後の「卒業式」なのですもの。

 

規模の縮小だからこそ、逆に、思いだけは「増幅」したいものですね。

 

市内の中学校は、明日と明後日が卒業式のようです。

きっと、どちらの学校も、熱い思い一杯の卒業式となることでしょう。

 

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