♯その日の気分

♪ お気楽・徒然・心のままに ♪

12.5 言葉づかいが悪い?

 

言葉づかいが、悪い?

 

私の町にはまだ「回覧板」なるものが普通に存在し、

市の広報紙や市内でのイベント案内などが回ってきます。

その中には、学校の校報(学校通信)も入っているのです。

 

昨日、何気なく回覧板を見ていたら、

1号が通う小学校の校報が入っており、

その中に、子どもたちの言葉づかいが悪い旨の内容が書かれてあったのです。

 

えっ?言葉づかい?

 

小学生くらいになると

心の内側の寂しさや荒みが

言葉づかいに出てくるものです。

 

言葉と心は表裏一体。

 

言語の獲得は「聞く」ことから始まります。

生まれてから聞き溜めて聞き溜めて

内側がパンパンになるまで聞き溜めて、

そこでやっと発語となってくる。

 

子の言葉の獲得は間違いなく親からな訳で、

特に、接する時間が長い母親からとなります。

 

赤ちゃん時代は誰しも愛語で接していても、

その後の成長の過程ではそうはいかなくなります。

 

その「そうはいかない成長の過程」の中で

より多くの言語情報を

それもものすごい勢いで獲得していくのが子ども。

 

言葉と心は表裏一体であることは前述のとおりなのですが、

獲得した言葉や言葉づかいと共に

心や感覚も子どもは獲得していきます。

 

汚い言葉で叱られた子は

汚い言葉を獲得しますし、

相手を攻撃する心も獲得していきます。

 

理詰めで迫られた子は

もっともらしい理屈言葉を獲得し、

すぐに言い訳をする心も獲得します。

 

穏やかな諭しに包まれた子は

優しい言葉と共に

相手を包み込む心も獲得していきます。

 

「言語環境を整える」という言葉があります。

これは言葉そのもののことだけに非ず、

心の滋養も含んでのことのようです。

 

ですので、

「言葉づかいを直しなさい」的な

対症療法的なアプローチでは

本質が何も変わってはいかない訳で、

言葉づかいが荒れている

その心の内側に潜む要因は何なのか?

そのあたりのところに目を向けていく必要があるように思うのです。

 

そんな「子どもの心」に目を向けたアプローチが

今現在の子どもの心を救い

その後の成長に間違いなく繋がっていくはずです。

 

長く学校現場に居た身として

体験的な話をするとすれば、

子どもの心の荒みの原因は

十中八九「愛情不足」。

 

ベタベタしたり

時に猫っ可愛がりするのとは別ものの

より大きくも深い愛情。

 

抱っこして

心をとっぷりと包み込んでいますか?

これまで、包み込んできましたか?

 

早くとか、まだ?という急かし言葉や

あれした?これした?という指示語ばかりではなく、

ゆったりと心と心で

心の中のことを会話していますか?

 

と、あんなこと、こんなことを、

学校の校報を見て思ったのです。

 

子どもを包んであげられる時代は、

そうそう長くはないものです。

 

今からでもどうか

穏やかな気持ちで、

わが子をどっぷりと包んであげてみて下さいね。

 

きっと数ヶ月後には、

何かが変わってくるはずですから。

 

(つぶやき)

ベネッセに、子どもの言葉づかいについての記事が載っておりましたので、参考までに紹介しますね。

benesse.jp

本日午後はお通夜でありました。柔道の道場をされている市の体育協会長も務められた地域の名士。私も本当にお世話になった方であり、ご冥福を祈りつつ手を合わせて参りました。一人また一人と大切な人がいなくなっていく…。やっぱり寂しいものです。

本日、載せる写真がなかったので、今朝の朝焼けの風景でも。

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