♯その日の気分

♪ お気楽・徒然・心のままに ♪

1.6 違和感

 

炊き出しに並ぶ行列。

温かい豚汁とおにぎり一個を手に、

「ありがたい、ありがたい」と笑顔で呟くおじいちゃん。

 

「本当によく頑張った。待ってってくれてありがとう」

発災後、いの一番に救助に駆けつけ、

一人のおじいちゃんを瓦礫の下から助け出した京都市消防隊員のコメント。

 

辛く苦しい状況の中でも

助ける側にも、助けられる側にも

人としてのあたたかいものが流れている。

 

今こうしてブログを書いているこの時にも、

能登半島の多くの現場では救出や被災者支援が必死に行われている。

 

現地の空気感、必死の祈り、避難所の匂い、絶望感、

そして、大きな余震に何度も襲われる恐怖感、

そんなものがリアルに想像できるだけに、心がただただ痛むのです。

 

東日本大震災の時には国を挙げて必死で向き合ってくれたはずなのに、

今回の能登半島地震

どこか、緊迫感、切迫感、危機感、スピード感、

そんなものが感じられないのは何故なんだろう、、、と、

心のどこかで呟いています。

多くの人の命がかかっているのに。。

 

TVに映る国の偉い人たちの防災服、

着ているだけのパフォーマンスなんていらない。

そんなパフォーマンスなんかより、

今何が必要で、この先何が必要で、今すぐ動くことは何なのか、

そんなことを必死で考え、スピード感をもって実行に移すことの方がはるかに大事。

 

新年会のハシゴなんてやってる場合ですか?

そんな暇があったら、

交通渋滞の邪魔にならぬよう、

ヘリで現地上空から現状をその目で見たらどうですか?

 

耳障りのいい一般的な言葉ではなく、

被災した人たちを勇気づける、

そして、少しでも安心させる、

そんな心の通ったメッセージを届けなくていいのですか?

 

現場では、多くの人たちが、

ある意味命懸けで必死に救助・救出にあたっているのに、

国の偉い人から感じるのは、

危機感のなさ、スピード感のなさ、そして、どこか後手後手対応。

そして、覚悟のなさ。

検討ばかりしていたら助けを待っている人が次々と力尽きてしまうのに…。

 

発災直後は、とにかく人命救助第一。

可能な限りの情報収集とスピード感、行動力が何より大事ってことくらい、

偉い人たちならわかっているはずなのに。。

 

と、ニュース映像を見ながら、

ジリジリとした感情ばかりが湧き出してしまいます。

 

今日で発災から5日目。

そういえば、携帯の通じないあの頃、

携行型の「衛星電話」が何より役立ったなぁと、当時のことを思い出します。

 

孤立集落や孤立住民のこと、

情報があるだけで、情報のやり取りをするだけでとても安心しますもの。

私が思い付くくらいですから、

ヘリからの物資投下に併せて「衛星電話の投下」など、既にやっているはずですね。

 

日に日に増える犠牲者の人数。

これ以上、増えないように…と、

祈るような気持ちで日々ニュース画面を見つめています。

 

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