♯その日の気分

♪ お気楽・徒然・心のままに ♪

12. 7 自分の中での「化学変化」。先生が変わる。

今日の気分は、

「わくわく」気分。

 

外を知り、内側を見つめ直し、今をより良く変えていく。

 

本日の書き込みは「学校のこと」ばかりであり、面白いことなんて何にも書いてありません。

おまけに、少々興奮しているので、かなり長いです。ごめんなさい。

 

今から20年以上も前の話をさせて下さい。

当時、私は、三十代の中頃であり、ある意味、教師として脂ののっていた時代でもありました。(今は、脂のあの字もありません…。)

そんなある日、突然「ヨーロッパに行ってこい」という話が舞い込んできたのです。

それは、文部省(現文部科学省)の「海外派遣研修」への参加。

その年の秋、ベルギー、イタリア、フランスの三国を訪問。それは、私にとって初の海外でもありました。

そのヨーロッパの国々で、様々な校種の学校視察、授業参観、そして、現地教員との交流などなど、本当に密度の濃い二週間を過ごしてきたのです。

その体験が、ある意味、自分の価値観を大きく変え、その後に大きな影響を与えたように思っています。

 

その時に感じたこと、それは、

・国が違うと、教育の制度や教育の理念、子どもへのアプローチの仕方がこんなにも違うのか…。

・学校の役割、何でも丸抱えの日本と比べ、こんなにも違うのか…。

・個性を大切にした授業づくりってこういうものなのか…。

・外国の親って、こんなにもわが子のことに責任を持つものなのか…。などなど、

ある意味、そんな「外の世界」を知り、その違いに大きなショックを受けて帰国したのであります。

それと同時に、「日本の教育」がよく見えるようになり、その「良さ」にも改めて気づかされることになるのです。

 

外を知り、そのことで内側がよりクリアに見え、改めてその良さにも気づく。

外の体験から得たヒントを活かし、「今」をよりよく組み替えていく。(子どものために)

 

他の家で数日暮らしてみて、改めてわが家の良さに気づく…とか、

一人暮らしをしてみて、はじめて、親のありがたみがわかる…というような、

そんな類のこととどこか似ているかもしれません。(ちょっと違うか…。)

 

手前味噌となってしまいますが、そんな海外での体験が、その後の自分の「授業」や、子どもへのアプローチを少しずつ変えていきました。

 

ですので、いつか、若い教員たちに、こんな体験をしてもらいたいなぁ〜と、ずっと思っていたのです。

 

昨年度のこと、

市長にも理解していただき、市教育委員会として初めてアメリカへの「教員海外派遣研修」を実施したのです。

その後、帰国した先生方は、皆、口を揃えたように、私が25年前に感じたことと同じような感想を口にし、現在、それぞれの学校で、精力的に実践を繰り広げています。

 

自らの「気づき」が、自分を変えていく。

 

「授業づくり」や「子どもへの指導」にマニュアルがある訳ではなく、教員個々の「センス」と「努力」でそれらは磨かれていくように思うのです。

ですので、先生が変わって、はじめて「授業の質」や「指導の質」が変わっていく。

「教師が変われば、子どもが変わる」と、よく言われますが、

正に、その通りであり、先生方は、目の前の子どもたちのために、日々、自分磨きに努めています。

そんな先生を大きく変えていくもの、

それが、「自らの気づき」なのだと思っています。

 

あんな研修、こんな研修、これ全て、子どものため。

 

往々にして「例年通り」という、目に見えない慣行的なものが作用する「公」の世界ではありますが、

どうせ研修をするのなら、「やらされモード」のお決まり研修を何十回と繰り返すより、

先生の「気付き」を誘発し、創造性を刺激する、そんな研修であった方がいい。

生意気ながら、こんなことをずっと思い続けていたように思います。

ですので、昨年度の海外研修を終えた後の若い教師たちの感想が、とても嬉しかったのであります。

(機会があれば、また現地の学校を見に行きたいとか、1年程お休みをもらって、あちらの学校で長期研修をしたいと言い出す先生もいたのです。)

 

但し、外の世界に全ての答えがある訳ではなく、

違いを知り、ヒントを得て、自らの気づきから、自分の中で組み替えをしていく、

そんなことに大きな意味があるように思っているのです。

 

いずれにせよ、

子どものために、もっと知りたい、もっと自分を高めたいという

教師としての「向上心」は、

何事にも代え難いものがあります。

 

今朝、市内の10名程の先生方が(今回は管理職が中心)、カリフォルニア州に向けて出発しました。(したはずです。)

ですので、今朝の私の心は、わくわくの興奮状態なのであります。

今回は、アメリカからのお招きによるものであり、そのメインテーマは、「発達障がいの子へのきめ細かなサポート」。

 

私はもうあれこれ言える立場にはないのですが、

アメリカでの見聞や体験が、

帰国後、それぞれの先生方の中でどんな「化学変化」を起こすのか、

そんなところが楽しみで楽しみで仕方ないのであります。

わくわくしているのであります。^^

 

その「化学変化」は、

生き生きとした実践に姿を変え、

間違いなく、子どもたちをよりよい方向に導いてくれるはずですのでね。

 

無事の帰国を祈ります。

 

最後に、

ジェフ、頼みましたよ❗️

 

(つぶやき)

現地では、ジェフという教育長(日本で言えば都道府県の教育長のような人)が一行を迎えてくれるはずです。彼はとってもいい人。春にはわが屋にも遊びにきてくれたのです。そんなジェフ、「いい人フェチ」である私の「大好物」なのであります。^^

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昨年度の米国研修の一コマ。