今日の気分は、
「わくわく」気分。
外を知り、内側を見つめ直し、今をより良く変えていく。
本日の書き込みは「学校のこと」ばかりであり、面白いことなんて何にも書いてありません。
おまけに、少々興奮しているので、かなり長いです。ごめんなさい。
今から20年以上も前の話をさせて下さい。
当時、私は、三十代の中頃であり、ある意味、教師として脂ののっていた時代でもありました。(今は、脂のあの字もありません…。)
そんなある日、突然「ヨーロッパに行ってこい」という話が舞い込んできたのです。
それは、文部省(現文部科学省)の「海外派遣研修」への参加。
その年の秋、ベルギー、イタリア、フランスの三国を訪問。それは、私にとって初の海外でもありました。
そのヨーロッパの国々で、様々な校種の学校視察、授業参観、そして、現地教員との交流などなど、本当に密度の濃い二週間を過ごしてきたのです。
その体験が、ある意味、自分の価値観を大きく変え、その後に大きな影響を与えたように思っています。
その時に感じたこと、それは、
・国が違うと、教育の制度や教育の理念、子どもへのアプローチの仕方がこんなにも違うのか…。
・学校の役割、何でも丸抱えの日本と比べ、こんなにも違うのか…。
・個性を大切にした授業づくりってこういうものなのか…。
・外国の親って、こんなにもわが子のことに責任を持つものなのか…。などなど、
ある意味、そんな「外の世界」を知り、その違いに大きなショックを受けて帰国したのであります。
それと同時に、「日本の教育」がよく見えるようになり、その「良さ」にも改めて気づかされることになるのです。
外を知り、そのことで内側がよりクリアに見え、改めてその良さにも気づく。
外の体験から得たヒントを活かし、「今」をよりよく組み替えていく。(子どものために)
他の家で数日暮らしてみて、改めてわが家の良さに気づく…とか、
一人暮らしをしてみて、はじめて、親のありがたみがわかる…というような、
そんな類のこととどこか似ているかもしれません。(ちょっと違うか…。)
手前味噌となってしまいますが、そんな海外での体験が、その後の自分の「授業」や、子どもへのアプローチを少しずつ変えていきました。
ですので、いつか、若い教員たちに、こんな体験をしてもらいたいなぁ〜と、ずっと思っていたのです。
昨年度のこと、
市長にも理解していただき、市教育委員会として初めてアメリカへの「教員海外派遣研修」を実施したのです。
その後、帰国した先生方は、皆、口を揃えたように、私が25年前に感じたことと同じような感想を口にし、現在、それぞれの学校で、精力的に実践を繰り広げています。
自らの「気づき」が、自分を変えていく。
「授業づくり」や「子どもへの指導」にマニュアルがある訳ではなく、教員個々の「センス」と「努力」でそれらは磨かれていくように思うのです。
ですので、先生が変わって、はじめて「授業の質」や「指導の質」が変わっていく。
「教師が変われば、子どもが変わる」と、よく言われますが、
正に、その通りであり、先生方は、目の前の子どもたちのために、日々、自分磨きに努めています。
そんな先生を大きく変えていくもの、
それが、「自らの気づき」なのだと思っています。
あんな研修、こんな研修、これ全て、子どものため。
往々にして「例年通り」という、目に見えない慣行的なものが作用する「公」の世界ではありますが、
どうせ研修をするのなら、「やらされモード」のお決まり研修を何十回と繰り返すより、
先生の「気付き」を誘発し、創造性を刺激する、そんな研修であった方がいい。
生意気ながら、こんなことをずっと思い続けていたように思います。
ですので、昨年度の海外研修を終えた後の若い教師たちの感想が、とても嬉しかったのであります。
(機会があれば、また現地の学校を見に行きたいとか、1年程お休みをもらって、あちらの学校で長期研修をしたいと言い出す先生もいたのです。)
但し、外の世界に全ての答えがある訳ではなく、
違いを知り、ヒントを得て、自らの気づきから、自分の中で組み替えをしていく、
そんなことに大きな意味があるように思っているのです。
いずれにせよ、
子どものために、もっと知りたい、もっと自分を高めたいという
教師としての「向上心」は、
何事にも代え難いものがあります。
今朝、市内の10名程の先生方が(今回は管理職が中心)、カリフォルニア州に向けて出発しました。(したはずです。)
ですので、今朝の私の心は、わくわくの興奮状態なのであります。
今回は、アメリカからのお招きによるものであり、そのメインテーマは、「発達障がいの子へのきめ細かなサポート」。
私はもうあれこれ言える立場にはないのですが、
アメリカでの見聞や体験が、
帰国後、それぞれの先生方の中でどんな「化学変化」を起こすのか、
そんなところが楽しみで楽しみで仕方ないのであります。
わくわくしているのであります。^^
その「化学変化」は、
生き生きとした実践に姿を変え、
間違いなく、子どもたちをよりよい方向に導いてくれるはずですのでね。
無事の帰国を祈ります。
最後に、
ジェフ、頼みましたよ❗️
(つぶやき)
現地では、ジェフという教育長(日本で言えば都道府県の教育長のような人)が一行を迎えてくれるはずです。彼はとってもいい人。春にはわが屋にも遊びにきてくれたのです。そんなジェフ、「いい人フェチ」である私の「大好物」なのであります。^^