現在、休校が続く子どもたち、
自宅でじっと我慢している、そんな子が多いのでしょうね。
先日、わが家に遊びに来た近所の4年生の子、
「早く学校が始まらないかなぁ…。」と、そんなことを呟いておりました。
学校は、学びの場でもあり、多くの仲間たちとの関わり合いを楽しむ場所。
こんなあたりまえのことを、子どもたちは改めて実感として感じているようであります。
多くの子どもたちや親が、そんな我慢の日々を過ごしている一方、
教育関係の各機関では、まちがいなく、学校再開のシュミレーションをしているはずです。
子どもたちの「学びの保障」もしてあげなければなりませんのでね。
そんな「学びの保障」を、
授業日数と授業時間数という観点のみで、大雑把に書くとすれば、
◆国
→「学習指導要領」というもので、それぞれの教科等に、「一年間で、これだけの内容をこの時間数で指導すること」を明示しています。
◆市区町村の教育委員会
→上記の国の定めを受けて、「学校管理運営規則」というもので、小中学校の年間の授業日数(学校に登校する日)と、長期休業等の期間を明示しています。この授業日数は、概ね200日を少々超える日数となっています。この日数は、国の定める指導時間数をクリアする為に必要な日数となっています。
ということで、学校の一年間は、
200日(授業日)+ 春・夏・冬休み(長期休業)+ 土日祝 = 365日
という具合になります。
この授業をする日の200日間という日数が、学校の生命線となります。
さて、今年度のことを言えば、
4月から休校が続き、学校に登校し授業ができたのは一週間足らず。
仮に、新年度から、14日間が休校となったとして、その14日間を、これから「回復」させていかなければなりません。
単純に考えれば、
・本来予定していた夏休み、冬休み期間を短縮し、授業をする日を増やす。
・臨時措置として土曜授業の日を設ける。
こんなことが考えられます。
いずれにせよ、子どもたちへの負担が増すことはまちがいないのですけどね。
また、これは、今後の休校の状況により、長期休業期間の短縮や土曜授業の実施回数が、変動していくこととなります。
コロナの感染状況が、都道府県によりかなり違っており、
また、同一都道府県内においても、市区町村や地域毎に、その状況が違っている現状もあることから、
今後は、全国一律とか、都道府県一律というものではなく、
市区町村毎の「学びの保障」に向けてのシュミレーションやアクションが、より大切になってくるように思います。
まして、3月下旬からの新年度スタート期やGWといった、
二つの大きな「国内国民大移動・大シャッフル期」は、終えようとしておりますのでね。
更には、様々なシュミレーションを、できれば、事前に「公表」しておくと、
保護者も先生方も、安心できるのではないかとも思います。
わが町の子どもたちの学びを、どう保障していくのか。
私の住む町では、明日から学校が再開され、
子どもたちにとっては待ちに待った日の到来となります。
感染を拡大させないということを第一としながらも、
これからの回復措置により、一人ひとりの子どもたちの学びが保障されるよう、
心から願うものであります。
(つぶやき)
・授業日数、授業時間数だけでは語れない教育の質のこともあるのです。集団生活の基礎をじっくりと培う4月、春には春の教材、学校内の行事の組み替え等々、きっと、「質の回復」に向けて学校の知恵をフル動員しているはずです。先生方、がんばって下さい。
・世の中では9月入学という声も出ています。基本的には9月入学という方向性は大賛成なのです。ただ、「この機」に9月入学に移行しようというのはあまりにも拙速。多くの議論と社会体制の整備を進めないまま突入すると、その「歪み」の中で子どもたちが被害を被ることになってしまいます。偉い人たちは、もう少し、人だったり、子どもだったりの「体温」を感じてくれたらなぁ…と、そんなことを思います。
・「この機に」という言葉を使うのであれば、国民一律一人10万円という、今をしのぐためのお金の使い方に併せて、将来、同じような感染症が発生した時、国民の多くの命を犠牲にしないよう、社会が混乱しないよう、国民が多くの痛みを感じないよう、その対策をきちんと講ずることができる研究機関や組織を、「この機」に構築してくれないかなぁ…と、そんなことを思います。そんな観点から、市区町村教育委員会においても、回復措置だけに終わることなく、「この機」に、オンライン、または、オンラインに準ずるような「何らかの仕組み」(休校対応という狭い意味だけではなく、今後の教育に生きていくような)が少しでも構築されたらいいなぁ…と、そんなことを思ったりもします。勿論、お金がかかることなのですけどね。