今日の気分は
「遠くに思いを馳せる」ような気分でありました。
今朝、目覚めたら、世の中が「白い世界」となっており、少々、ビックリでありました。
けれど、考えてみれば、1月、今までがあまりにも好天が続いており、そっちの方が変だったのかもしれません。
ですので、今日は、寒い寒い陸前高田市でありました。
今、陸前高田市内の中学生20名が、名古屋市を訪問しています。
この経緯を少しだけ紹介すれば・・・。
震災直後、市内の中学生たちは修学旅行に行けなくなりました。
と言うより、その日その日を生きることに精一杯であり、それどころではなかったと言った方が正しいかもしれません。
それを知った名古屋市民の皆さんが、「陸前高田市の中学生に修学旅行をプレゼントしよう!」という動きを作り、市民あげての募金活動をして下さったのです。
結果的には、その年の夏、何回かの分散となりましたが、市内全ての中学三年生を名古屋市に招待してくれたのです。
(当時は、仮設住宅への入居がやっと始まったばかりで、まだ、体育館の避難所に暮らしていた生徒もいたように思います。)
現地では、多くの市民の皆さんやボランティアの皆さんに大歓迎を受け、とてもあたたかく迎えていただいたようであり、名古屋空港でのお別れの場面では、泣き出す中学生もいたようで、子どもたちも名古屋の皆さんも、涙涙でお別れをしたようであります。
ここには、目には見えないあたたかなものが、溢れていたように思います。
それ以来、名古屋市と陸前高田市の交流が形を変えながら続いていき、
現在は、夏には名古屋の中学生が陸前高田市を訪れ市内の中学生と交流をする。
冬には、市内の中学生が名古屋を訪問し、夏に交流した名古屋の中学生と交流をする。
という、「相互交流」に発展してきたのであります。
きっかけは、「震災」という悲しい出来事ではありますが、
中学生たちの交流は、見ていて、とても清々しくなります。
夏には、最初、ギコチナカッタ会話や繋がりが、帰る頃にはとっても仲良しになっている。
また、冬には、名古屋の子たちが手ぐすね引いて待っていてくれ、「待ってたよ〜!」と、昔からの友だちのように迎えてくれる。
ここにも、目には見えないあたたかなものが、溢れています。
今回の名古屋訪問、本日が最終ナイトかと思いますが、
陸前高田の子どもたちにとっても、名古屋市の子どもたちにとっても、
心に残る「素敵な時間」であってくれたら、とても嬉しく思います。
明日の、無事の帰還を祈ります。
(つぶやき)
以前の私にとっての名古屋は「遠くにある大都会」というイメージだけでありましたが、今は、「あたたかい人の街名古屋」となっており「近さ」すら感じているのです。「人の顔が見える」って、とっても大切なことかもしれませんね。