「理念なき行動は凶器であり、行動なき理念は無価値である」
とは、
ホンダの創業者、本田宗一郎さんの言葉とか。
「理念」とは、
大切な事を成す為には必要不可欠なもののようです。
学校でも、大小の「行事」というものがあり、
例年実施しているからという理由で、
今年も、そして、その翌年も実施されることがよくあります。
その行事が最初に生み出された時には、
「子どもの○○の力の育成の為に」といったような「理念」が間違いなく存在し、
それを実現する為のプロセスや方法が、
どの先生の心の中にも思い描かれていたようにも思うのです。
ですが、年数が経過していくうちに、
一番大切だったはずの「理念」が忘れ去られ、
「例年通り」という黄金色の言葉に包まれながら、
「形」だけが一人歩きしていく。
つまり、大切なことが抜け落ち欠落していくということになっていきます。
更に深刻なのは、
このような安易な「例年通り」発想は、
新しいものを生み出していこうとする
クリエイティブなエネルギーすらも潰してしまうという
何とも悲しい状況をも作り出してしまいます。
学校の行事を例にして書いてみましたが、
こういった、理念の抜け落ちた安易な「例年通り」発想は、
学校や行政組織でも、そして会社組織や多くの団体でも、陥りやすい現象だと思うのです。
実は、過日、相談にのってほしいという依頼があり、
本日、市内の子育て支援NPO「きらりんきっず」という団体さんを訪問したのですが、
そこの代表の方のお話を伺い、
その事業一つひとつに、
親へのアプローチ方法の一つひとつに、
更には、細部に渡る環境づくりにまでも、
若いママやパパたちをどう支援していくかという「理念」が流れており、
ただただ感心させられたのであります。
ちょっと別な視点で書くとすれば、
「やる側の理屈」に立つのではなく、
全てのことが「サービスを受ける側」に立っている。
そして、若い親たちや子どもの成長といったその先をも見据えている。
素晴らしい考え方・実践であり、
何とも素敵な代表の方でありました。
理念があって初めてそこに意味が生まれる。
今日は、とても素敵な体験をさせていただきました。
(つぶやき)
そこで働くスタッフの方々もまた爽やかであたたかな方々ばかりであり、毎日、「きらりん」に行きたい気分になってしまいます。笑 今日の青空のように、ここでお仕事をしている「人」が心地よいのであります。
「きらりんきっず」はこんな素敵な建物の中。これまた素敵なのです。