今日の気分は、
「妙に理屈っぽい」気分であります。
過日、スポーツ庁から、小中学生の「全国体力・運動能力調査」の結果が公表され、子どもたちの体力・運動能力がかなり落ちているという、とても残念な結果が出たようであります。
その結果を受け、「体育の授業を改善し体力を向上させよ。」という、そんな方向性も打ち出されたようでもあります。
はい、小学校の先生方、
子どもたちのために、「体育の授業」を改善し、体力・運動能力を一層向上させてくださいね。
がんばってください❗️
と書けば、いいのでしょうが…。
ちょっとだけ、私の知りうる「小学校の先生のお仕事」を書いてみますね。
◇通常の教科授業→国語・算数・理科・社会・(生活科)・体育・音楽・図工・家庭、道徳・特別活動・総合的な学習の時間。これ全て、事前に教材研究(授業の構想や教材の準備など)をしているのです。そして、「学力向上」を目指します。
◇各種体験活動・行事→学校では多くの体験活動を行います。また、学習発表会や運動会等の行事にも力を入れ、その準備も丁寧に行います。
◇日常の仕事→給食準備、給食、掃除の指導、テストの採点、翌日の授業の教材研究、子どものノートに目を通したり、生活ノートにペンを入れたり、学級通信を発行したり。子どもに事故や困ったことがあれば、家庭訪問を行い家庭と連絡を密にします。
◇更に、最近、打ち出された国の施策として、
・道徳の教科化
・アクティブラーニングの実践
・小学校外国語活動・英語
・プログラミング教育
というものが導入され、その研究・準備に追われる先生方であります。
勿論、新たに導入されたものは、これからの時代を生きていく子どもたちにとって、とても大切になってくる資質、能力であることは言うまでもありません。
ただ、皆さん、ご存知のとおり、小学校は「担任の先生」が全てを教えています。
一人で、準備も含めた「全てのこと」をやっています。
正直、小学校の先生って大変だな…と思ってしまいます。
こんな現状にあって、更に、「体育の授業を工夫し体力を向上させよ。」という方向性が、どこか「うぅ…ん。」と思ってしまいましたし、
「学校の授業にだけ」というのが、あまりにもあんちょこ過ぎやしまいか?…と、そんなことも感じたのであります。
勿論、「授業の改善」は、教師の本分であり、どの教科でも必要なことでありますが、何か課題が見えてくれば、即「はい、学校で!」という意識は、何かが足りないようにも思うのです。
子どもの、「今見えている姿」は、
「学校教育」と「社会環境」(社会全体の変化)が絡まり合い、それが「姿」となって表れてくるもの。
これは、昔であっても、今であってもおんなじです。
だとすれば、
子ども全体の課題解決には、「学校教育」と「社会環境」の双方へのアプローチが必要なのではないかと、そう思うのです。
子どもたちが自由に遊べる公園や広場はありますか?
一日の中で、子どもたちに、自分で使える「自由な時間」ってありますか?
近所の子と誘い合い、外で一緒に「遊ぶ機会」って多いですか?
土日は、どんな暮らしをしていますか?
お父さん、お母さん、子どもと遊べてますか?また、遊ぶ「時間的な余裕」はありますか?
子どもは、自分で歩いて登校していますか?
「何でもかんでも学校に任せとけばいい」ではなく、
「子ども」を、「学校」は勿論のこと、
「大人たち」、そして、「地域」や「社会全体」(社会の仕組みも含む)で育んでいけたらいいなぁ〜と、そんなことを思うのです。
そのために、世の偉い人たちは、もっと知恵を絞ってくれたらなぁ…と、つい、ぽやきも口をついて出てきてしまいます。
あぁ…、ごめんなさい。
今日はクリスマス。
楽しい話題を書けばいいものを、
めちゃくちゃ理屈っぽいブログになってしまいました。
ごめんなさい。
健やかな成長の「健やか」には、
知育、徳育、体育が入っています。