岩手の冬は長いのです。
今から39年程前、
私が大学を卒業し、初めて勤務した小学校の校長先生は、
冬になると、誰よりも早く学校に出勤し、
全ての教室をまわり、一台一台のストーブ(煙突のついた灯油ストープ)にマッチで火を入れる、
そんな校長先生でありました。
「子どもたちは、寒い中登校してくるのだもの、少しでも暖かい教室で迎えてあげたいものね。」と、
そんなことをおっしゃておられたように記憶しています。
この校長先生から、
子どもと向き合う大切なスタンスを教えていただいたように思っています。
今日、何気なくFacebookの書き込みを眺めていたら、
今は亡きこの校長先生のことが思い出されたのです。
その書き込みとは、陸前高田市議「はたけやまえこみ後援会」さんの書き込み。
抜粋すると、
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【すごい校長先生だ~真の教育者からの学び~】
陸前高田市立横田小学校では、今日(5/12)から3年生以上の学年の児童の自転車通学が始まりました。当事務所前の市道狩集九連坪線は、通学路になっており、朝夕に子どもたちが元気に往来し、とっても嬉しいことに、私にも声をかけてくれます。
昨日(5/11)は、ピカピカの1年生しっかり者の女の子が二人で下校途中に通りかかり、私に「えみこさん、コロナに気を付けてね❗」と呼び掛けてくれました。そして、4時間目だけで授業が終わったこと、楽しかったことなども話し、弾むような笑顔で帰って行きました。
保育園児の頃から成長を見ている子どもたちであり、お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、ご家族みんなの顔が見える地域ゆえ、子どもたちのご家庭の温かさ伝わってきて、心がほんのりします。
今日は、土砂崩れで通行不能になっていると朝に6区長さんから連絡を頂いた、市道南行5号線(住宅地図では、林道槻沢線になっている)の現場確認に行くために、防災服に着替えて事務所を出たところ、横田小学校の校長先生とお会いし、暫し立ち話を。校長先生は、通学路になっている市道狩集九連坪線を自ら歩いて状況確認がてら、郵便局へ向かわれる途中でした。
私が市道南行5号線の土砂崩れの現場を確認し、市役所に向かうために、車で国道340号線を南下して来ましたら、今度は、校長先生が国道340号線沿いを歩いて北上して来ました。しかも、小学校からかなりの距離の地点だったので、車を止めて「校長先生、どちらへ❓」と声をかけましたら、何と、自転車通学を始めたばかりの3年生の女の子ほか、槻沢地区の児童3人の自宅から学校までの通学路の状況を確認しに行くとおっしゃるのです。距離にして往復6㎞余りになる道程を、炎天下に校長先生が自ら歩いて確認に行こうとしているのには驚きました。
校長先生が向かおうとされていた槻沢地区は、私が土砂崩れの現場を確認に行った6区内であり、私も6区長さんへのご報告事項もあったので、校長先生に車に乗って頂いて、国道から勾配のある市道に入る通学路を確認しながら、3人のお宅に校長先生をご案内し、小学校までご一緒しました。
私が生まれ育った陸前高田市に戻って、皆様から大切な議会での一議席をお預かりして5年目、この間、横田小学校の校長先生は、現在の城生野校長先生で3人目なのですが、校長先生が通学路の南北を端から端まで自ら歩いて確認しているのは初めてです‼️
校長先生をご案内したお宅のおじいちゃんとおばあちゃんも、校長先生が通学路を確認しに来られたのは初めてだと感心しておられました。
さらに驚いたことが❗️校長先生が国道340号線沿いの金成橋付近の歩道で、スコップとシャベルと箒を手に、石や砂、堆積した落ち葉を路肩に寄せる作業を汗だくで一人でなさっていたのです。こんな校長先生は本当に初めてです。心からの感謝と尊敬の念で、私も襟を正さなければと惟いました。
校長先生のお姿から多くの教えを賜った日でした。
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とっても素敵な校長先生であり、あの柔和な笑顔も思い出されます。
全国的に、最近、いろいろな先生がおられるようでありますが、
基本的に、先生であれ、校長先生であれ、自分のことが第一にはなっておらず、
「子どものために…」という、魔法の言葉に支配されている人たちばかりのように思います。
もしかしたら、
世の中的に、「先生」と呼ばれる人たちは(教員、お医者さん、国会議員さんetc.)、
皆、「誰かの為に」が、意識の一番にきているのでしょうね。
逆に言えば、
「自分のために」が一番にきている人は、
本当の「先生」ではないのかもしれません。
(つぶやき)
岩手の地方紙には、今週から再開した学校に多くの企業や団体、大人たちからマスクが寄贈されたという記事がたくさん載っておりました。世の中では今でもマスク不足が続いているというのに、何とも心あたたかくなるのであります。ここにもまた、「子どもたちのために」という思いが溢れています。
今日は車検の為、朝から車屋さんへ。そのまま帰るのも勿体ない気がして、海を見に、少々遠回り。