今日の気分は、
「遠くに思いを馳せる」ような気分です。
ちょっとだけ、思い出話をさせてください。
それは、20年以上も前のこと、
当時、私は、中学で教務主任をしておりましたので、いつも職員室に居て、日々の時間割のこと、学校行事の企画・立案、各教科の進度管理など、机上でする仕事が多かった時代であります。
また、当時、学校には不登校の子がいたこともあり、心理学なるものに興味をもち、私の机上には、「学校教育相談」、「児童心理」など、生徒たちの心を少しでも軽くするような内容の書物が、いつも並んでおりました。
とある休み時間のこと、
女の子二人が明日の連絡事項の確認に、私のところにやってきたのです。
そんな連絡を終えた時、何を思ったか、一人の女の子が、
机上の一冊の本を指差し、
「これって、先生の本ですか?」と、聞くのです。
その本の名前は、「もっと気楽に生きてみれば?」という本。
「うん、そうだよ。とっても参考になるんだよ。」と答えると、
「えぇ〜、先生、これ以上、気楽に生きるんですか〜⁉️」とニヤニヤ顔。
私、「はぁ〜❓」といい、彼女たちを即刻職員室から追い出すのであります。^^
生徒たちにとってみれば、日々の私がお気楽そうに見えたのでしょうね?
あんなに真剣にやっていたのに…。(涙)
と言いますか、私自身、生徒たちと授業すること、ふれ合うこと、会話することが、楽しくて楽しくて仕方なかったのであります。
ということで、そんな時代から、「心理学」なるものに興味をもっていたのです。
とある心理学の文献の中に、こんなことが書かれてあった記憶があります。
自分の心が苦しい時、
自分の中にある「must」の文章表現を変えた方がいい。
時に、自分の中の「must」が自分自身を苦しめるから。と。
(must →「〜ねばならない)
例えば、こんな具合にです。
◆友達とは、仲良くしなければならない。
(そうすると、仲良くできない自分が許せなくなる)
→友達とは、仲良くできた方がいい。
◆決めたことは、絶対、最後までやり通さなければならない。
(そうすると、やり通せない自分が許せなくなる)
→決めたことは、最後までやり通すに越したことはない。
「→」の方の考え方には、目標もあり、幅(そうならないことも時にあるんだよな…というもの)もある。
人生なんて、そんなもんです。
こうでなければならないと、自分で自分に「固い囲い」をしてしまうと、
時に、囲いからはみ出す部分、囲いまで届かなかった部分が、自分を悩ませてしまうこともある。
もっと、心は「柔軟」でいい。
そんな風に自分はとらえたのです。
昨日が成人式ということもあり、若者の「悩み」をちょっとだけ耳にしました。
ということで、少しだけ、若者たちへのメッセージを。
例えば、大学生活のこと。
中学・高校時代は、「お勉強」と「部活」が、自分の中での大きな二大要素となっています。
けれど、大学とは、「学びを更に深めていく」場所。これまでの二大要素とは決定的に違ってくるのです。
もし、教育学部で、教師になることを夢見ている子がいたとして、
その子が、もし、生徒のために「絶対によい先生になりたい!」と強く願っているとするならば、
単位を取るためだけの無駄なお勉強ばかりではなく、
実際に現場に出て子どもたちを目の前にした時に活きてはたらく、
より専門的な知識・理論を習得するというような「より深い学び」や「実習」、
多くの人たちと関わりあうサークル活動や自主的なボランティア活動、
はたまた、アルバイトだって、恋愛だって、教員としての資質をより深め、幅を広げてくれるものとなります。
やろうと思えば、将来に繋がる「生きた学び」なんて、腐るほどあるのです。
それが大学生活だと思うのです。
悩んでばかりいると、日が暮れちゃうよ。
若者は、大きな目標を定めたら、もっとしなやかでいいのです。
(つぶやき)
ごめんなさい。後半部分は「お悩み相談」の回答のようになってしまいましたね…。