♯その日の気分

♪ お気楽・徒然・心のままに ♪

11.12 中学生の感性って凄い。

 

生徒たちの、「話の聴いてくれ方」に、感謝。

 

過日お邪魔した岐阜の中学校から、本日、生徒たちの感想が届いたのです。

 

「あー、そうだったんだ。」と、話の内容を認識することだけに留めず、

自分の生活とか自分の生き方と照らし合わせながら、

ある意味、自分の心の中で咀嚼しながら話を聴いてくれている。

なんとも、岐阜・本巣の中学生とは恐るべし!であります。

 

ちょっとだけ届いた感想を紹介しますね。(長文となりますが、ごめんなさい。)

 

◆ 「1」のリアリティーが心に残って、当初、亡くなった"15,899"という数字を「こんなに亡くなったんだ」とか「かわいそう」と、どこか他人事のように見ている自分がいました。でも、先生のお話を聞いて、この"15,899"という数「1人」「1人」に、その人をこの世で一番大切だと思う人がいることに気付かされて、そこに自分の大切な人をはめこんだ時、とても心が痛みました。震災後の遺族は四六時中こんな思い(喪失感)なのだと改めておそろしいと思いました。

 被災した町を復興させようと頑張る人々を先生のお話や見せてくださった動画で知りました。「恩送り」という言葉、そして、行動。私はとてもすてきだと思いました。助けられたからとかじゃなくて、他の人のために動こうとする中高生の姿に救われた人も多いんだろうなと感じます。人が人を思いやって、がんばり続けることで復興が叶う。でも、失った命はかえってこない。私は、今ある"当たり前"がものすごくありがたくて、決してみんなの当たり前というわけではないと理解し、日々に感謝して今の日常1分1秒無駄にせず、大切に生きたい。

◆ 何より、最後の「生きてみようよね、自分らしくさ」の言葉、めっちゃぐっときた。自分らしく生きるのって言葉でいうのはめっちゃ簡単。やけど、自分らしさを見つけるのも、自分らしく生きるのも大変なんや。また、話を聞いて「1」の重さを知った。隣にいる人は誰かにとって大切な「1」。自分にとって大切な「1」の人がいなくなったら、悲しいだけじゃ終わらないと思う。それは他の人も同じで悲しいだけじゃ終わらない。だから、隣にいる人、隣じゃなくっても大切にするのを学んだ。津波地震の怖さ、悲しさを知った。もし大きな地震が来たのなら、お互い助け合っていきたいと思った。今の幸せを当たり前と思わず「ありがたい」と思えるようにしたい。

◆ この地震で多くの人が多くのものを失い、生き方を忘れてしまったり迷ってしまったりしていることを知り、心がとても苦しくなりました。子どものアルバムを返してほしいと願う人がいます。どれだけ小さな命であっても誰かに大切にされ、その誰かにとっては大きな命です。命を自分から落とすのはだめです。もう「死にたい」なんて言いません。どんな姿でもどんな人でも、誰かに愛されていて誰かに大切に思われている。私は何度も「死ぬ」「死ね」と言ってしまいました。このような言葉は簡単に口にしてはいけないということを実感させられました。「どんなに生きたくても生きられなかった人たち」がたくさんいたから…。どんなに辛くても、前を向いて歩み続ける。それが大切だと知りました。「今、どんな生き方をするのか?」という質問をされた時、正直、私は悩みました。ですが、生徒たちの歌や、実際に自分と同じくらいの子を見て、答えがでました。「精一杯、自分として生きる」"精一杯"という言葉を胸に生き続けたいと思います。

私ってワガママなんだなって思いました。〜(中略)〜 私は誰かに合わせながら生きてきたのかもしれません。小学校の時に好きな色を聞かれ「ピンク!」って言おうとしたら「ピンクはぶりっ子だよね」って話してて、とっさに「青」って反対のことを言ってしまった記憶があります。「〜だよね?」って聞かれると「うん!」とうなずくことしかできなくなっていたんですよ。でも、今回この話をきけて本当によかったなって。何も人にとらわれる必要はなくて、自分はこの世界にたった1人の人間なんだからあわせることの方がおかしいのかもしれません。何もなくてもできることがある。才能とかなくても、自分は自分らしく生きていく義務があるのかな、って思いました。

 

中学生の感性って、すごいな…って思います。

 

コロナ禍でもあり、呼ぶ方もかなりの気遣いや対策・準備が必要であったろうし、

行く側も、移動途中、最大限の配慮をしたつもりではありますが、

どうしても不安は払拭しきれず。。

 

ですが、生徒たちの感想を読ませてもらい、

行ってよかったんだな…って、そんな風に思います。

 

生徒諸君、ありがとう。

 

(つぶやき)

岐阜に出向いてから間もなく二週間。風邪の症状は一切出ておりません!また、お邪魔した中学校からもそんな情報は入っておりません。正直、ほっ…としています。

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