10年の歳月を経た、3.11。
今日の午前中は、
被災した子が多く在籍する高校での「講演会」でありました。
当時の悲し過ぎる現実のこと、
悲惨な状況の話は一切しなかったのです。
それは、
この子たちも幼少の頃からそれを見続けてきたから。
話したことは、
「心に宿しながら、共に生きる」
というようなこと。
講演を終えた後、
高2の女の子二人が
目を真っ赤にしながらステージに駆け寄って来るのです。
言葉もなく、
互いに顔を見ただけで
何故か涙が溢れ出し、
思わず抱き合う三人。
決してこれは、
悲しみの涙ではないのです。
祈ることは、
たった一つ。
こんな子たちの
「人生の幸せ」だけ。
この10年の間、
十分過ぎるほど
苦労を重ねてきましたのでね。
講演のラストは、
この高校の為に作った動画に音楽をのせ、
(動画には高校生の活動の様子が映っている為、ここにはアップせず。)
「明日への手紙」(手嶌葵)
最後のエンドロールに流した言葉は、
" 3.11は、
「空の上」に思いを馳せ、
心静かに祈りを捧げる日。"
" そして、
自分自身の「今」と向き合い、
「未来」を見つめる日。"
" 歩みを進めてみようか。"
こんな言葉に込められたメッセージが、
会場にいた多くの高校生諸君の心に
少しでも届いてくれていたら
嬉しく思います。
(つぶやき)
14:46頃にはこんな青空が広がっておりました。そして、高台からは海の方に向かい手を合わせる姿も。3.11は、私たちにとって「特別すぎる日」であります。きっと、何十年経ったとしても「特別過ぎる日」なのだと思います。