今日は、
何かがスーっと引いていくような感覚もあり、
「何もしないでいよう日」と決めたのであります。
どこか、
気が抜けた…といいますか。
昨日が、3.11という日であったこと、
更には、高校生諸君の前での話のことが、
どこか心を重くしていたようにも思います。
そんな昨日、
遠くに住む娘から、
「10年前の写真だよ」と、
こんな写真がLINEで送られてきたのです。
きっと、仮設住宅に住み出した直後であり、
夏の暑い盛り、
夏休みで帰ってきた息子が
私のバイクを洗車しているスナップ写真。
（醜い裸体はボカしました。笑）
「あぁ〜、そういえばこんなバイクにも乗っていたなぁ…。」と、
建ち並ぶ仮設住宅の風景共々、
懐かしく見てしまったのであります。
このバイク、
震災後に、東京のバイク屋さんから陸送をかけて購入したTW200というバイク。
これに乗って、
瓦礫の間を縫うように学校訪問を繰り返したのを覚えています。
あの頃と言えば、
綺麗な街の中を走る訳ではなかったので、
何度もリアタイヤが釘を拾ってしまい、
パンク修理も結構したな…と、
そんなことも思い出されます。
また、
当時、仮設住宅に住めるだけで、
とってもありがたい気持ちになったなぁ…と、
そんな感覚も甦ってきます。
あれから10年が経ち、
あの頃感じた、
「あたりまえだと思っていることの中に、幸せが一杯あったんだ。」
という気づきを、
今も心に宿しているだろうか…と、
ちょっとだけ今を見つめ直したりもしています。
人の基準って、常にその時の今。
今よりももうちょっと良く…と、
少しずつ「基準」が上がっていってしまいますが、
基本的には、知足。
静かに、
そして、心穏やかに生きれたら
それで、最高ですよね。
（つぶやき）
懐かしいバイクの写真を見たら、妙にバイク虫がムズムズ…。お天気次第で、還暦ライダー復活となるかもしれません。
