♯その日の気分

♪ お気楽・徒然・心のままに ♪

3.4  子どもには読ませたくない物語

 

私の小さな家の隣には

大きな大きな家が建っています。

 

ある日、

突然、隣のご主人が、

「私の家側にあるあなたの家のニ部屋を私によこしなさい」と、

ものすごい剣幕でやってきたのです。

 

たとえ小さなわが家であっても、

汗水たらして働き、苦労を重ね、やっと建てた家。

幼い子も含めた家族みんなで

質素ながらも幸せな暮らしができておりましたので、

そんな理不尽なことを言われても

そうそう簡単に渡せるはずもありません。

 

ましてや、

そもそも、私と私の家族の家なのですもの。

 

ですので、NO!と意思表示をしたところ、

翌日、大きな大きなハンマーを持ってやってきて、

わが家のあちこちを壊し出したのです。

 

それも、

水道管、ガス管、配電盤など、

生活に困るようなところばかりを壊すのです。

「言うことを聞かないともっと壊すぞ❗️それでもいいのか❓❗️」と、

大声で叫びながら。

 

家族の幸せの証であるわが家を壊されては堪ったものではありません。

隣のご主人の振り上げる巨大ハンマーを

何とか食い止めようとはするのですが、

身体の小さな私の力だけでは

どうしても止めることができないのです。

 

そのうち、近所の人たちが周りに集まってきてくれ

「理不尽な大男に負けるな!」と

みんなで大声援を送ってくれるのですが、

それでも家の中はどんどん壊されていき、

家族もケガをするようになったのです。

 

当初、「二部屋よこせ!」といった要求だったものが、

いつの間にか、

家全部をよこせ。そして、おまえらはここから出て行け!

出て行くのが嫌なら、何でも言うことをきけ❗️

に、

変わっていったのです。

 

近所の人たちがそんな理不尽過ぎる行動を非難し

すぐそんな蛮行をやめるよういくら説得しても、

隣のご主人は一切耳を貸さず、

一向に振り回すハンマーの力を緩めません。

 

それどころか、

壊せば壊す程、

家族にひどいケガを負わせれば負わせる程、

益々そのハンマーには力が込められていくのです。

 

そんな様子を遠巻きに見ていたある人が、

今は家族にケガをさせないことが大事。

早々に家を明け渡し、

あんた、出てった方がいいんじゃない?と

そんなことを言うのです。

 

えっ、私たちが出て行く?

えっ?そもそも私たちの家なのに?

 

ましてや、

家族の誰かを置き去りにして逃げ出すこと、

更には、家に残した家族のその後を考えると、

私には到底、そんなことなど考えられないのです。

 

そもそも、誰の家?

そもそも、許されない行動をとっているのは誰?

そもそも、こんな蛮行って許されるの?

 

と、そんなことを思っている最中でも、

どんどん家の中が壊され、

家族が傷つけられていくのです。

 

この町には、

「町の運動会を開催している期間は争いごとはしない」という

そんな、みんなで決めた取り決めがあります。

 

その運動会の第二部が、今日からスタート。

 

ですが、

その行動は益々エスカレートするばかりなのです。

 

(つぶやき)

悲しい現実が起きていること、毎日、憤りと悲しみに包まれています。少なくても、今を「とめる」ことはできないのだろうか…と。

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