小さな配慮が
す〜っとこころに沁み入り
感謝の念がじんわりと湧いてくる。
こんなことってありますよね?
そして、そんな小さな思いやりを感じた時、
自分の中で相手の見え方もまた変わってくる。
このところ
そんな体験をすることが多いのです。
それは、
現在増築作業をしてくれている棟梁さんのこと。
無口でぶっきらぼうな物言いの人なのですが、
とにかく住む人のことを考えた、住む人に優しい
そんな仕事をしてくれているのです。
一つ例を挙げれば、
急遽、2階の部屋に小さなカウンターをお願いしたのですが、
鉄製のL字支柱よりは…ということで、
わざわざ手作りの支柱をこしらえてくれ、
温もりあるものにしてくれたり…と、
至る所に思いやりを感じるのです。
家を建てるという営みは、
技術と作業なのでしょうが、
その中に、「誰の為に」という感覚が
あたたかくもしっかりと流れている。
どんな仕事でも、
このような「感覚」が、
仕事の質を大きく左右するのかもしれません。
「誰の為に」
家を建てさえすればいい。
仕事をしさえすればいい。
授業をしさえすればいい。
料理を作りさえすればいい。
ということではなく、
仕事をする。誰の為に?
授業をする。誰の為に?
料理を作る。誰の為に?
本当にそういう思いでしてる?
といったようなことになるのでしょうか。
結果、目に見えないものが「伝わる」
とてもシンプルなことなのですが、
つい抜け落ちてしまうものなのかもしれません。
今回もまた、
棟梁さんから大切なことを教わったような気がします。
いずれ、すごい棟梁さんです。
私も、この棟梁さんのように
本質から溢れる小さな配慮ができるような人に
いつかなりたいものだなぁ…と思います。