今日の気分は、
「しみじみ回顧」のような気分。
青空は見えるのですが、時折、強い風が吹く陸前高田市であります。
12月中旬、学校は、今、まさに「通信簿」の季節であり、子どもたちも、保護者の皆さんも、それぞの教科の「評定」が、とっても気になっている頃だと思います。
ある意味、ずっと真剣に取り組んできたことの「結果」が示される訳ですから、気になってあたりまえですよね。
そんな「通信簿」、
この言葉から思い出されることが、二つあるのです。
その一つは、あるお母さんの言葉。
折しも今日は12.12でありますが、
「先生、うちの子の通信簿は運動会みたいなもんだから。ほらっ、1.2.1.2!って走るでしょ?」と、笑いながら話すお母さん。
私も苦笑い、生徒も苦笑い。(けれど、一番、残念に思っていたのはお母さんに違いないのです…。)
そんな時、
「絶対にこの子の「運動会」を阻止してやる!」と、固く決意したものです。(中学は教科担任制なので、家庭学習で何とかしよう!みたいなね。)
時に、笑顔の裏側にちょっとした悲しさや悔しさが隠れていることだってあります。
思い出されることのもう一つは、「先生の通信簿」のこと。
「先生が生徒の評価・評定をする」これが学校でのあたりまえの姿です。
「ん?生徒が、できるようになるとかできないままでいるってことは、授業のわかりやすさ、授業の魅力によるってことじゃないの?」と、珍しく、わが身をふり返る自分。
そして、「自分の授業って、生徒たちにとって本当のところどうなのよ?」と、そんな思いがモコモコと湧き上がり、
・ わかりやすさはどう?
・ 授業の進め方はどう?
・ 楽しい授業になってる?
・ 改善してほしいことは?
・ 授業への要望って何かない? 等々、
生徒が私を「5段階で評価」し「所見」を書く、「先生の通信簿」なるものを始めたのです。
ある時は、「先生の授業」ということで、作文を書いてもらったこともありましたしね。
勿論、これには大きな条件が付きます。それは、
「何を書いても、絶対に君の評定・評価に影響しない❗️」ということと、
「それを、信じてほしい。」ということ。
当時、生徒たちに何を書かれたのかは詳細に覚えてはいませんが、
きっと、好き放題 ?^^; に書かれた紙には、耳の痛いことも一杯書かれていただろうし、
それを読んでは、喜んでみたり落ち込んでみたり凹んでみたりしたはず。
けれど、それを見て、「よ〜し!少しでも「生徒のための授業」やってやるぞ〜❗️」と、日々、試行錯誤、悪戦苦闘をしていたように思います。
結構、それまで、「ひとりよがり」の自分でありましたのでね。
「俺の授業に、ついてこい❗️」みたいな…。
力のある「ひとりよがり」ならまだしも、力のない「ひとりよがり」は、最悪です。
子どものための授業であるのなら、子どもからの評価が全て。
その評価が、更に、子どもを伸ばし、力を付けさせていく授業を創っていく。
と、こんな思考回路になっていったように思います。
もっと言うとすれば、自分の担当する教科の中で、
「見えている子どもの姿=自分の授業の力量」ってことであり、
もっともっと言うとするならば、
できないことを「生徒のせいにしない」っていう、
そんな「意識」だったように思います。
こんなこと、世の中一般のことで言えば、「 "顧客満足度調査 " の結果を生かし、業務改善をしながら更に良い経営を目指し、一層、お客様に満足してもらう。」ということに、どこか似ているかもしれませんね。
あぁ…、ごめんなさい。
また、訳のわからないことを書いてしまっています。
なぜか、今日は、昔をふり返ってしまう日のようです。
お父さん、お母さん、
わが子の通信簿、それが間も無く手元に届くはずです。
何とも得体の知れない恐怖心を抑えながら、エイッ!と通信簿を開いた瞬間の「第一声」、
どうか、「よいこと」「頑張ったこと」「よく変化したこと」を褒めてあげるような、そんな言葉を発してくださいね。(無理してでもです。)
だって、一番、恐怖心に怯え、ビビっているのは、
ほらっ、目の前のわが子ですのでね。^^;
併せて、
言葉と顔つきは笑っているようでも、目が笑ってない…。
これも、できれば、避けてくださいね。^^